長女が生後3カ月を迎えるタイミングで、妻、長男(2歳5カ月)、長女(3カ月)、そして私の4人で、初めての家族海外旅行に行ってきました。
我が家はもともと旅行好きで、長男にとってはこれが4カ国目。子連れ海外旅行にもだいぶ慣れてきたとはいえ、今回は子どもが2人になったことで、これまでで一番大変な旅となりました。
今回はその旅の「ホテル編」です。
結論から言うと、ホテルには大満足!食事は美味しく、スタッフは子どもたちにとてもフレンドリーで、大人も十分にリラックスできる、素晴らしい滞在となりました。
ホテルに滞在するだけでも、訪れる価値のある場所です。
※「準備編」「入国編」は以下からご覧いただけます。


シャングリ・ラ・タンジュンアル
今回宿泊したのは、コタキナバルにある5つ星ホテル「シャングリ・ラ・タンジュンアル」。
コタキナバルはリゾート地としても人気があり、高級ホテルが多く立ち並んでいますが、物価が安いため、こうした高級ホテルにも比較的リーズナブルに泊まることができます。
私たちが宿泊した時期は、なんと1泊22,000円という驚きの価格!(日本のシャングリ・ラだと、1泊10万円ほどすることもあります)
空港からホテルまでは、渋滞がなければ車で約15分ほどとアクセスも良好。
レストラン、プール、ビーチ、ジムなどが揃っていて、ホテルの敷地内だけでも十分に楽しめる環境が整っています。
ただし、ホテル周辺は自然に囲まれていて、お店やレストランはあまりありません。外で食事をしたり買い物をしたりする場合は、車で市内まで出る必要があります。とはいえ、東南アジアで一般的な配車アプリ「Grab(グラブ)」を使えば、片道500円程度で市内へアクセスできるので、とても便利でした。
なお、コタキナバルにはシャングリ・ラ系列のホテルが2軒あります。予約の際は、間違えないようにご注意を。今回泊まった「タンジュンアル」の方が、もう一方よりも宿泊費が安めの設定でした。
公式サイトはこちら

部屋
シャングリ・ラ・タンジュンアルには、スイートルームからキッズルーム完備のファミリールーム、シービューやマウンテンビューのお部屋など、さまざまなタイプが用意されています。全体の部屋数も非常に多く、選択肢が豊富です。
今回は「安さ重視」で、一番リーズナブルな部屋を選びました。
私たちが宿泊したのは「キナバルウイング マウンテンビュー」のお部屋。6連泊ということもあり、シービューの部屋と比べても価格差はそれほどなかったのですが、「安い方がいいかな」という理由でこちらに決定しました。
もうひとつ候補にしていたのが「テラスビュー」という、庭に直結している部屋。小さな子どもが遊びやすそうだなと思いつつも、お昼寝中に騒がしくならないようにと、今回は見送りました。
ただ、実際に滞在してみると敷地全体がとても静かで落ち着いていたので、テラスビューでもよかったかもしれません。
お部屋にはキングサイズのベッドが1台。3カ月の長女には無料で借りられるベビーベッドを用意してもらい、2歳5カ月の長男は大人2人の間に入って“川の字”で就寝。キングサイズなら、大人2人+子ども1人でも問題なく眠れました。
ちなみに、今回の「マウンテンビュー」の部屋からは、キナバル山だけでなく海も見渡せる眺望で、とても満足度が高かったです。




プール
ホテルには子ども用プールと大人専用プールの2種類があり、どちらもとても充実していました。
全体的に敷地が広いため、混雑している印象はなく、のんびりと過ごすことができます。
プールサイドにはリラックスチェアがずらりと並んでいて、自由に利用可能。各テーブルにはQRコードが置かれており、スマホから食事やドリンクの注文もできるので、とても快適でした。
子供用プール
2歳の息子も安心して入れる、浅めのプールがあり、顔がギリギリ出るくらいの水深。小さなウォータースライダーもあって、すぐに夢中になって遊んでいました。
慣れてくると後ろ向きに滑ったり、頭から滑ったりと、自分なりのアレンジで楽しんでいた様子が微笑ましかったです。




大人用プール
大人用プールは子どもの利用が禁止されているため、とても静かで落ち着いた雰囲気。水深は約2メートルとしっかり泳げる深さがあり、大人がリラックスするには最適の空間です。
プールは海沿いに位置しており、海を眺めながらゆったり過ごすことができます。
営業時間は夜の22時まで。子どもが寝たあとに、夫婦交代で泳ぎに行くのもアリでした。
SUPヨガ体験
ホテルのアクティビティとして、有料(約2,500円)で朝のSUPヨガ教室も開催されていました。
妻が参加してみましたが、1時間ほどのレッスンでとてもリフレッシュできたとのこと。
前日にホテル内のアクティビティカウンターで予約して、気軽に申し込めたそうです。




ビーチ
ホテルにはプライベートビーチもあります。
ただ、正直なところ海の透明度はそれほど高くなく、浜辺もゴミがあるわけではないのですが、「きれい!」という印象はあまり受けませんでした。
とはいえ、砂浜では砂遊びができるので、子ども連れにはちょうどいい環境です。私たちは日本から持参した砂遊びグッズを使って、長男とたっぷり遊びました。
また、夜にはビーチエリアでライブ演奏が行われていたり、イベントでにぎわっている日もありました。
家族で静かに過ごすのも良し、ちょっと夜の雰囲気を楽しむのも良しと、滞在スタイルに合わせて楽しめる場所でした。


食事
朝食ビュッフェ
朝食は毎日ホテル内のビュッフェを利用しましたが、これがとても豪華!
フルーツや海鮮系、カレー、パン、麺類など、幅広いメニューが揃っていて、料理人がその場で調理してくれるライブキッチンも充実していました。
韓国人の宿泊客が多いためか、韓国料理の種類が特に豊富だった印象です。
メニューは日によって少しずつ変わるので、1週間毎日食べても飽きることはありませんでした。私のおすすめはカレー。





レストラン
ホテル内のレストランは価格が物価と比較してかなり高めだったので、利用したのは1回だけ。
アメリカンスタイルのメニューが中心で、味は正直「普通」でした。景色が良かったので、雰囲気込みで一度くらい体験してみるのはアリだと思います。
ちなみに生ビールは1杯1,400円ほどと高めですが、すごく美味しかったです。
本当はホテル内のサンセットバーに行ってみたかったのですが、予約で満席とのことでした。
予約必須です。



部屋食
昼食や夕食は、基本的にGrabでフードデリバリーを利用していました。
ホテルのロビーまで届けてくれるのでとても手軽で、子連れには本当に助かるスタイルです。
部屋のベランダからは海が一望できたので、絶景を眺めながらの“部屋ピクニック”は、とても贅沢で満足度が高かったです。



子供の遊び場
キッズルーム
滞在中、ほぼ毎日のように通ったのがキッズルーム。
おままごとセットやブロック、ボールプール、滑り台など、さまざまなおもちゃが揃っていて、まさに子どもにとっては“夢のような空間”でした。
2歳の長男も大喜びで、ここに来るのを毎日楽しみにしていました。





アクティビティ
ホテルでは、子ども向けのアクティビティも豊富に用意されています。
なんと1日5回ほど無料で何かしらのアクティビティが開催されていて、飽きることがありません。
2歳の息子にはまだ少し早い内容のものも多かったですが、「シャボン玉あそび」と「魚の餌やり」のアクティビティには参加できました。
どちらも特別な予約は不要で、開始時間にキッズルームに集合すればOKという気軽さもありがたかったです。
アクティビティには他の国の子どもたちも参加していて、国際的な雰囲気が新鮮でした。
先生(スタッフ)は英語で説明していましたが、英語が話せなくても全く問題なく楽しめました。



ジム&フィットネス
ホテルにはフィットネスジムも併設されていて、こちらも自由に利用できます。
設備は一般的なジムといった感じで、ベンチプレスやダンベル、各種マシンが一通りそろっており、個人的には十分満足できる内容でした。
嬉しいことに、ジム内には水やタオルが無料で用意されていて、快適にトレーニングができます。
タイミングによっては、無料のリンゴが置かれていることもあり、ちょっとした補給にもありがたかったです。
アクティビティ:キックボクシング体験
妻は無料アクティビティ「ムエタイ(タイ式キックボクシング)」に参加してみたのですが、これが思った以上に本格的だったそう。
短時間でしっかり脂肪燃焼でき、かなりの運動量だったとのこと。内容はミット打ち&サンドバックだったそうです。
コーチはややスパルタ気味(笑)だったようですが、終わった後は「楽しかった!」とすっきりした表情で戻ってきました。




遊び場
キッズルーム以外にも、家族みんなで楽しめるプレイルームのようなスペースがありました。
宿泊者は自由に出入りでき、ビリヤード台やNintendo Switchなどのゲームが用意されています。
屋外で遊べない雨の日や、夕食後のリラックスタイムにぴったりな場所で、大人も子どももゆったり過ごすことができました。
子連れ旅行では「ちょっと遊べる室内の場所」は本当にありがたいので、この設備はかなり高ポイントでした。



感想
全体的に素晴らしいホテルでした。
普段、高級ホテルに泊まることが少ない我が家にとっては、日本のホテルと比較することはできませんが、それでもスタッフの方々がとてもフレンドリーで、快適に過ごすことができました。
特に、細やかな気配りが行き届いていて、東南アジアらしさを感じさせない、洗練されたサービスが印象的でした。
もちろん、東南アジアならではの少し「ゆるい」部分もありましたが、それがまた日本のおもてなしとは違った良さとして感じられました。
また、滞在中に妻の誕生日だったのですが、誕生日の夜に部屋にケーキがおいてありました。ホテルからのサプライズにびっくりしました。
このホテルに滞在するためだけに、またコタキナバルに訪れたいと思わせてくれる素敵な場所でした。
