クライミングイベント『ROCK MARATHON by PETZL』に参加しました

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紅葉が見頃を迎えた小川山で開催されたクライミングイベント『ROCK MARATHON by PETZL』に参加してきました。
秋晴れの空の下、他の参加者たちとポイントを競い合うクライミングイベントは最高でした。

目次

ロッククライミングイベント「ロックマラソン」とは

日本初開催となった、PETZL(ペツル)主催のロッククライミングイベント「ROCK MARATHON」
舞台は、日本を代表するクライミングエリア・小川山。広大な岩場を巡りながら、登った課題によって得られるポイントを競います。

形式は2人1組のチーム戦
2日間にわたって行われ、合計12時間(1日6時間)の制限時間の中で、どれだけ多くのポイントを獲得できるかを競うルールです。

カテゴリは「ボルダリング」と「リードクライミング」の2種
どちらも課題の難易度だけでなく、登る場所(エリア)にもポイントが設定されており、遠くのエリアで登るほど高得点が狙えるという、新感覚のシステムでした。

ボルダリングでは、10級からポイントが入る仕組み。
そのため、高グレードを狙うクライマーだけでなく、低グレードを数多く登って稼ぐスタイルも可能で、幅広いレベルの参加者が楽しめるイベントだと感じました。

リードクライミングでは、ルートの高さや☆付き課題によるボーナスポイントもあり、より戦略的に挑む要素が加わっていました。

名称:ROCK MARATHON by PETZL
期間:2025年11月1日(土)~ 11月3日(月・祝)
場所:廻り目平キャンプ場および周辺の岩場(長野県川上村)
内容:ロッククライミングを中心とした競技、メーカー、関係団体、ショップによるギア・グッズ販売やワークショップ、アスリートによるトークショー、フードブースの出店など
主催:ペツルジャパン株式会社
出展:THE NORTH FACE、Patagonia、LA SPORTIVA、JFA(日本フリークライミング協会)、TOPOS、フリークライミングインストラクター協会、山と溪谷社、ROOF ROCK
協力:ダイホールド、フロンティアスピリッツ、山岳医療サポート事務所
後援:川上村

会場到着、テント設営

会場となる廻り目平キャンプ場に到着し、まずはキャンプサイトにテントを設営。
設営場所は紅葉に包まれた林の中。すでにキャンプと焚火が楽しみに。

設営を終えたあとは受付へ。
参加賞やゼッケン、GPS、課題チェックシートなどを受け取り、スタート時間まではラーメン食べてのんびり過ごしました。

1日目

午前9時30分、いよいよ競技スタート!
参加者全員がスタートアーチの下に並び、一斉に歩き出します。

「マラソン」と名がついていますが、実際はみんな歩き。(よかった)
写真撮影のときだけダッシュしました。

参加者はナンバーカードを付けています

早朝まで雨が降っていたこともあり、まずは広い範囲を歩きながら、登れそうな簡単な課題をこなしていく作戦に。
岩が濡れていて、見た目よりも滑る箇所も多く、登れない課題もちらほら。
「これは無理そう」と判断したら、すぐに次のエリアへ移動しました。途中、川渡りもしました。めちゃくちゃ冷たかった。

ショートカットのため、裸足になって川渡り

途中、めちゃくちゃ急な坂を登り続けてたどり着いた八幡沢上流エリアでは、せっかく頑張って登ったのに課題は登れず、エリアポイントも獲得ならず…。
ただ、そこから見下ろす紅葉は見事で、登れなかった悔しさも少し和らぎました。

八幡沢上流エリアへ向かうアプローチ
会場から一番近い岩。最後の最後まで登っていました

制限時間ぎりぎりまで登り続け、ゴールに戻ったのは終了3分前。
クタクタになりながらも、充実した1日目が終わりました。

夜は会場でゲストクライマーによるトークショーがあり、焚き火を囲みながら少し観覧。
ただ、夜の冷え込みは想像以上で、途中でテントに退避して早めに就寝しました。

2日目

久々のテント泊でちゃんと眠れるか不安でしたが、気づけばまさかの12時間睡眠。
よっぽど体が疲れていたのか(笑)。

起きるとすでにスタート時間が迫っていて、チームメイトが作ってくれたシュガートーストとコーヒーで急いで朝食。
自然の中でコーヒーは格別です。

2日目は難易度を上げてのクライミング。
チームメイトは初段を2本、私は1級を4本ほど登ることができました。
時間が経つにつれ指の皮も限界に近づき、後半はスラブや低グレード課題を探しては登るの繰り返し、制限時間いっぱいでフィニッシュ。

時々リードの参加者にも遭遇

結果発表と豪華景品!

エリア賞(左)と参加賞のTシャツ(右)

2日目の競技終了から1時間半後くらいに表彰式がありました。
ボルダリングとリード(リードは2カテゴリ)のそれぞれで順位が発表されました。

ボルダリングは参加チームが4チームと少なめだったため、表彰は1チームのみ。
優勝チームにはPETZLのクラッシュパッドが2つ贈られました。

上位以外にも特別賞が用意されており、歩き回ったかいがあって「エリア賞」をいただきました。
景品はなんとパタゴニアのダウンベスト!

リードカテゴリーの景品もPETZLのグリグリやロープなど超豪華。
来年も開催されるなら、ぜひリードで挑戦してみたいと思いました。

所感

初開催ならではの手探り感はありましたが、競技としては新鮮で、とても楽しいイベントでした。
ロケーションも抜群で、紅葉に包まれた小川山でキャンプをしながら過ごす2日間は、本当に贅沢な時間でした。

小川山は初めてで、キャンプ場が広くて驚きました。直火OKで設営場所も自由な感じでとてもよかったです。

良かった点
・チーム戦は盛り上がって楽しい。一人だと途中で中だるみしていたかも。
・普段触らないような低グレード課題や、普段足を運ばない遠いエリアにも行くきっかけになり、いろいろな岩に触れることができた。
・登れば登るほどポイントが加算される仕組みで、強いクライマーだけでなく誰でも楽しめる競技性があった。
・参加費がとても良心的で、内容に対してコスパが高い。(逆に心配。もう少し値段が上がっても参加します)

改善してほしい点
・時期的にかなり冷え込みが厳しく、もう少し暖かい季節に開催されると夜のトークショーなどもより楽しめそう。
・ボルダリングは歩き回れる分、エリアポイントがもう少し高く設定されていると、より戦略性が生まれそう。

リードクライミングの方が、このイベントのスタイルにはよりマッチしている印象でした。
ボルダリングだと、1日の競技時間を減らして、走って何とか全エリア完登くらいの設定にするとさらに楽しそう。
それでも、誰もが楽しめる工夫が感じられ、参加して本当に良かったと思えるイベントでした。

心からおすすめできる内容で、もし第2回が開催されるなら、ぜひクライミングジムの仲間を誘ってみんなで参加したいです。
事務局様。素敵なイベントをありがとうございました!

それではまた。

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